純和会

毎日生きて思う事

純帆の本音

最近落ち着きはじめた事で純帆の本音を聞き出せた。闘いに虚しくなったんだよ。俺も経験あるよ。実際俺は二度あると言った方がいいか。一度は空手自体が虚しく感じてな。そのあとはケンカに虚しさを感じた。虚しく感じたらおしまいか?武道はそうではない。強さのみを求めるのは第一段階。やがてその執着から離れて道を悟る。じゃなきゃ俺だって空手を今やっている訳ないんだからな。今治療をやってるのは道を悟った結果だしな。空手の形はその点、動く坐禅だと思う。今俺は空手の練習をやっている事が至福の時だから。権力にしても腕力にしてもいつかは自分に跳ね返ってくるんだ。歳を取ってから気づく人もいれば、純帆や臨みたいに早く気づく子もいる。俺は20歳過ぎくらいかな。おそらくたいていの少年部の父兄は空手イコール強さのみを求めるものと勘違いしているだろうね。武道は生涯にわたって学べるものだ。単なるスポーツとは違う。学校では学べない貴重な体験を今純帆はしている。乗り越えれば一回り成長するよ。